2005.1.1
編集部選出、演劇界ニュースベストテン
恒例、週刊StagePower編集部が独断と偏見で選ぶ演劇界ニュースベストテン2004を発表します。2004年という年を象徴するニュースといえば、正直な話、NHK大河ドラマ「新選組!」に尽きるような気がしますが、それじゃああんまりですので・・・。だって、テレビ界のネタですから・・・。
いま日本は連合国の一員として戦争やってますよね。そんな大変な時代なんですけど、それを反映する芝居はそれほど多くはありません。いや、大なり小なり影響下にはあるんです。燐光群のように、明確に描いている作品もありますが、そういうものはどちらかというと少ないわけで、時代との乖離が言われたりしています。まあ、いわゆる「時代」と、一般の観客が乖離しているとも言えるわけですけど・・・。その結果、2004年の時代を象徴する芝居が見当たらないみたいで・・・。様々な演劇賞が選ぶ舞台がバラバラになっていますし。もしかすると、2004年の演劇の最も大きな特徴は「バラバラ」であることかもしれません。過去の海外作品の「翻訳劇」が注目されてしまってますし・・・。
そんな中で、編集部では下記のものをベストテンに選びました。年末になって出てきたニュースを無理やりの一位に。でもあなどれません。このニュースはその中身次第で、今後の演劇界に大きな影響を与えるものになります。継続して追いかけていきたいニュースなのです。
その他のニュースとしては、中村勘九郎・宮本亜門の活躍や、テレビや映画との交流など、近年の話題が継続しています。2005年こそは、次の時代を占う新しい動きが生まれることに期待したいと思います。
■週刊StagePower編集部選出「演劇界ニュースベストテン2004」
- 1.新国立劇場が俳優養成機関設立へ
- 06.30■新国立劇場が俳優ワークショップ開催
- 12.25■新国立劇場が俳優養成機関を設立
- 2.中村勘九郎の「平成中村座」がNYで公演
- 01.04■平成中村座 江戸の娯楽をNYに再現
- 07.18■平成中村座のNY公演開幕
- 10.27■勘九郎vs野田秀樹で歴史が変わる!
- 11.28■「野田版研辰の討たれ」再演決定!
- 3.宮本亜門演出の「太平洋序曲」がブロードウェイで公演
- 07.21■亜門、ブロードウェイ上陸日決定!
- 12.04■亜門版「太平洋序曲」開幕!
- 12.17■亜門版「太平洋序曲」に称賛と批判
- 4.NHK大河ドラマ「新選組!」に演劇人が大挙出演
- 2003.05.09■野田秀樹が「新選組!」で勝海舟
(古田新太、保村大和らも出演)
- 5.舞台作品の映画館上映(映像)の動き始まる
- 08.29■イーオシバイが演劇を映画館で上映
- 09.28■映像版アカドクロが全国拡大上映へ
- 11.03■東京で歌舞伎の映画館上映決定!
- 6.演劇人の映像進出が今年も続く
- 04.07■クドカン 人気漫画で初メガホン
- 05.30■「阿修羅城の瞳」が映画化!
- 09.18■松尾スズキ、ベネチアから世界へ?
- 04.25■三池崇史監督が舞台初演出
- 7.ぴあ総研による「エンタテインメント白書」刊行
- 07.10■ぴあ総研が「エンタテインメント白書」
- 8.野沢尚氏、自殺!
- 06.29■脚本家・野沢尚さんが自殺
- 07.28■中島らもさん階段から転落し死去
- 10.03■金久美子さん、死去
- 11.27■名優・島田正吾さん逝く
- 9.嘉穂劇場、台風で崩壊から丸一年で復活!
- 02.26■嘉穂劇場へ宝くじ協会が2億円助成
- 10.舞台本番中に客席で殺人事件
- 10.10■中日劇場で本番中に殺人事件
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