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2004.4.7
クドカン 人気漫画で初メガホン

 「木更津キャッツアイ」「ゼブラーマン」などで知られる人気脚本家の宮藤官九郎(33)が、映画「真夜中の弥次さん喜多さん」で初監督に挑む。同名コミックなどをベースに、自ら脚色。弥次さんにはTOKIOの長瀬智也(25)、喜多さんには歌舞伎俳優の中村七之助(20)を起用した。

 かつて映画で片岡千恵蔵、中村錦之助(当時)、小林桂樹らが演じた“弥次喜多”が、クドカンこと宮藤のメガホンで21世紀によみがえる。原作は漫画家・しりあがり寿氏(45)の「真夜中の弥次さん喜多さん」(マガジンハウス)で、これを中心に、第5回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を獲得した続編的内容の「弥次喜多 in DEEP」(エンターブレイン)、小説版(河出書房新社)の要素が加味される。

 原作のファンだったという宮藤が「話の流れを自分なりにつくって、しりあがりさんのテイストを要所要所にちりばめた感じ。後半部分は原作の世界観を損なわないよう頑張った」と脚色。当初は脚本だけの予定だったが「いずれ監督もやってみたいと思っていたので、勢いで引き受けました」という。

 それでも「難易度の高い作品を選んだのは、正直、僕自身にマゾっ気もあったと思う。同時に、どうせやるなら全く新しいものに挑戦したいという気持ちもあった」と意欲。弥次さんの長瀬、喜多さんの七之助については「2人しかいないと思っていた。最高のキャスティング」と満足げだ。

 恋愛関係にある商家の若旦那・弥次さんと、薬物依存症の旅役者・喜多さん。“恋人”を更生させるため「何でも願いがかなう」というお伊勢様を目指す2人の東海道珍道中を描く。時代劇の体裁はとっているが、現代的なテイストも随所で登場するもようだ。

(スポーツニッポン)


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