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2003.1.1
編集部選考、演劇界ニュースベストテン

2002年の演劇界を振り返ると、「厳しい年であった」という面と、「活況を呈していた分野があった」と、両極端の現象が際立っていた。「厳しい」を象徴するのは、近鉄劇場・近鉄小劇場の閉鎖に代表される関西の劇場の苦境である。東京でも「東京グローブ座」が休館となった。たまたまグローブ座は在京の大手芸能プロダクションに売却されて救われたが、民間劇場の経営が厳しい状況は変わらない。国が芸術拠点支援事業を開始したが、公営劇場優先が見て取れ、民間に資金が下りてくるのはまだ先のことのようだ。

さて、2002年にその活動が顕著であった演劇人は、一般には(燐光群の)坂手洋二と(THE・ガジラの)鐘下辰男であるらしい。確かにこの二人は自劇団の公演と、外部公演での脚本や演出が話題となった。しかし、実はこの10年間、ケラと松尾スズキの時代が続いていることに変わりはない。この二人との大手演劇制作会社との連携が強まった一年であった。また、三谷幸喜と新感線も、メジャーでの活躍が続いている。

演劇人の活躍の場が広がっていることを単純に喜んでばかりもいられないような気がする。それでも、マキノノゾミのテレビでの活躍や、蜷川幸雄、金守珍、鄭義信、ケラ、宮藤官九郎の映画での活躍は刺激的だ。様々な分野が演劇の才能に注目しているということだ。

大手と言えば、吉本興業の動きが気になる。「よしもとrise演劇祭」の次の一手が何になるのか、どの劇団をチョイスするのか、2003年も注目したい。

三木聡の映像作品のインターネット配信、お台場寄席のネット中継など、ネットを舞台にした活動も、来たるべきブロードバンド時代のさきがけとして注目される。また、12月に発表になったこまばアゴラ劇場の劇場費無料化の決定が今後の演劇界に与える影響も見守りたい。

1.近鉄劇場・近鉄小劇場閉鎖−>救う会の発足
06.24■今度は近鉄劇場・近鉄小劇場が閉鎖へ
06.29■近鉄劇場問題・続報
07.16■近鉄劇場問題、その後
10.01■「SaveOurTheater」リニューアル!

2.東京グローブ座の閉館−>ジャニーズ事務所が買収
03.11■東京グローブ座、休館へ
07.01■東京グローブ座いよいよ休館へ
09.02■東京グローブ座をジャニーズが買収
10.11■ジャニーズ事務所による東京グローブ座買収決定
10.29■新生グローブ座の最初のラインナップ決定
11.30■グローブ座カンパニーが名称変更で継続へ

3.こまばアゴラ劇場が劇場費無料へ
12.19■衝撃!こまばアゴラ劇場が小屋代無料へ

4.ケラと松尾スズキの活躍
01.17■鶴屋南北戯曲賞決定!(ケラ受賞)
07.24■松尾スズキ公式サイト、衝撃オープン!

5.吉本興業が演劇祭を開催
07.05■吉本興業が演劇祭開催!
09.12■よしもとrise演劇祭出場劇団決定
10.08■「ストップウォッチ審査」システム登場
12.16■よしもとrise演劇祭の模様が読売テレビで放映

6.三谷幸喜の活躍
01.08■「三谷幸喜の2002年」をparco.tvが配信
02.25■三谷作品舞台をテレビが生中継
02.28■鹿賀丈史降板、三谷新作に激震!
03.16■三谷幸喜がその顛末を公表予定!
10.16■三谷幸喜、シットコムに挑戦中

7.マキノノゾミがテレビドラマの脚本に
03.02■NHK朝の連ドラがマキノノゾミ脚本に決定

8.ハイレグジーザス、遊◎機械/全自動シアターが活動休止
06.06■ハイレグジーザス活動休止
10.20■まもなく解散、遊◎機械/全自動シアター

9.三木聡の映像作品がネット配信
12.12■三木聡監督作品が動画配信中!
12.01■演劇ビデオの本格ネット配信サイト登場

10.お台場寄席、ネット配信
06.28■「お台場寄席」の前座の落語をストリーミング放送
11.28■お台場寄席ネット中継がバージョンアップ

次点.ぴあ上場
02.01■ぴあ、東証2部に上場!


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