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(596)

2002.10.16
三谷幸喜、シットコムに挑戦中

舞台で数々の優れたシチュエーションコメディを生み出してきた三谷幸喜が、テレビの世界でシチュエーションコメディ(シットコム)に挑戦している。番組は半年の予定だが、評判が良ければ半永久的に続けるという。半年後にその評価が下る。

SMAPの香取慎吾を主役にすえ、毎週水曜日の夜11時からの「HR」がその番組。とある定時制高校の教室での出来事を、毎回30分で描く。収録スタジオには観客がおり、その笑い声が同時収録される。いわゆる「笑い屋さん」の笑いではなく、普通の観客の笑いだ。面白くないと笑わない。よって、収録は一発勝負。カメラ数台もまた、一発勝負の演技を追いかけていく。(舞台と客席の間にカメラが並ぶという形)

シットコムは欧米のテレビでは人気シリーズがたくさんある。確か「ルーシーショー(アイ・ラブ・ルーシー)」とかが初期の傑作だ。

朝日新聞の三谷幸喜の連載エッセイ「三谷幸喜のありふれた生活」で、その苦労が紹介されている(2002.10.16夕刊)。下記の文章は涙なしでは読めない。

イギリスの代表的なシットコム「フォルティタワーズ」が一本の台本を作るのに数ヶ月かけていたのに対し、こっちは三日で一本。あの「フレンズ」はリハーサルに五日かけているというのに、こっちは半日だ。これが今の日本のテレビの現状なのだ。慢性的に足りないのだ、お金と時間が。

大変です。


状況は芝居でもまったく同じなんだよね。そして、「不安」と「後悔」の中で初日は開くというわけだ。(じ)


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