トニセン３連発で、新生・東京グローブ座がスタートする。

ジャニーズ事務所の人気アイドルグループ「Ｖ６」のトニセン３人が、来年１月から３月にかけて東京グローブ座で舞台３作品を連続で上演することになった。坂本昌行（３１）、井ノ原快彦（２６）、長野博（３０）の各主演舞台。同劇場は７月末に休館し、先日ジャニーズ事務所が所有を発表したばかり。３人の熱演で新スタートを飾る。

　トップは、リーダーの坂本が主演する悲恋ミュージカル「シェルブールの雨傘」。２番手は井ノ原のサスペンススリラー「トイヤー」。ラストが長野で「フォーティンブラス」に挑戦する。

　東京グローブ座は昭和６３年に開館。シェイクスピア作品の上演などで知られたが、累積赤字が解消できず７月末から休館に入り、今月１０日、ジャニーズ事務所が所有を発表した。現在は人気グループ「嵐」の主演映画「ピカ☆ンチ」を上映中で、来年この３作品上演後、改修工事に入り、来年秋に正式なこけら落とし公演を行う予定だ。

　ジャニーズ事務所が所有後、初の舞台公演となるだけに、坂本は「プレッシャーはかかりますが、恥じないように演じていきたい。３つの作品があって初めて１つ。共通のテーマは『愛』。全て見てほしい。全力でやります」とキッパリ。グローブ座については「ファンのみんなと集える場所。心強い場所です」（井ノ原）と話していた。

　今回の企画は「２０ｔｈ　Ｃｅｎｔｕｒｙが送るグローブ座３部作」と称して上演する。「シェルブールの雨傘」（山田和也演出）は仏北部シェルブール、が舞台。愛し合うギイと美しい娘・ジュヌビエーブは運命に翻弄され…。「トイヤー」（ロバート・アラン・アッカーマン演出）は精神科の女医の家にピーターという男が訪ねてくるところから始まる。彼は世間を騒がせる人をおもちゃのように扱うトイヤーと呼ばれている男なのか…。「フォーティンブラス」（岡村俊一演出）は、ある古ぼけた劇場の楽屋からドラマが始まる。芝居「ハムレット」で端役・フォーティンブレスを演じる売れない役者は悶々とした日々を送るが、ある晩亡霊が姿を現し…。

★大阪・近鉄劇場でも上演

　３作品は、東京公演後、順次、大阪・近鉄劇場でも上演する。「シェルブールの雨傘」（山田和也演出）は１月１３日〜２７日（大阪は１月３０日〜２月２日）、「トイヤー」（ロバート・アラン・アッカーマン演出）は２月２日〜１７日（同３月１３日〜１６日）、「フォーティンブラス」（岡村俊一演出）は２月２４日〜３月１１日（同３月２０日〜２３日）。

（サンケイスポーツ）

参考：10.11■ジャニーズ事務所による東京グローブ座買収決定