2002.06.29
近鉄劇場問題・続報
近畿日本鉄道の株主総会が6月27日(木)に開かれた。近畿日本鉄道は不動産事業の損失処理のため約210億円の当期赤字となり、上場以来初の無配となった。また、近鉄劇場、近鉄小劇場の閉鎖とともに、OSK日本歌劇団の解散も決めた模様。その他、ホテルや百貨店事業の見直しも行っている。不採算事業のリストラの一環として、近鉄劇場・近鉄小劇場が俎上に上ったということだ。
とはいえ、歴史と伝統を持つ劇場の閉鎖は、大阪のシンボルを失うことであり、その意味だけで「寂しい」ものである。ネット上のいくつかの掲示板(当「週刊FSTAGEフリートーク」や「えんげきのぺーじ」など)で話題となっている。>ご意見募集中!
なお、FSTAGE有志が近鉄劇場前で、近鉄株主総会出席者向けに配布したチラシを入手したので掲載しておく。(原文ママ)
(配布チラシより転載=許諾済み)
西日本の文化を育む近鉄劇場・近鉄小劇場
6月25日(火)の新聞等の報道ですでにご存じかもしれませんが、この近鉄劇場と地下にあります近鉄小劇場とが閉鎖される見通しです。このふたつの劇場は関西の文化の拠点です。観劇のために名古屋から近鉄特急で通う物もおります。九州から通う者もおります。近鉄劇場は東京で行われる人気公演(蜷川幸雄作品や野田秀樹作品)の関西公演可能な設備のある唯一の劇場です。
ここはわたしたち演劇ファンにとっては心の故郷と言っても過言ではありません。その故郷が危機にあります。どうか貴方様のお心で近鉄劇場・近鉄小劇場の閉鎖をくい止めていただけないでしょうか?このようなお願いをするのはあまりに厚かましいと思いますが、わたしたちのような無力な演劇ファンには何も出来ません。
お願いします。近鉄劇場・近鉄小劇場の存続にお力をお貸しください。せめて小劇場だけでもなんらかの形で残るようになりませんでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
2002年6月27日
ファン一同
強い思いのこもった熱いメッセージだ。こういうのは「思い込み」が大事だよね。(じ)
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