80年代小劇場ブームから出発した「遊◎機械／全自動シアター」が20年の歴史に幕を下ろす。劇作・高泉淳子と演出・白井晃のコンビは解消である。

同劇団は早稲田大学演劇研究会の仲間が1983年に旗揚げ。高泉が演じるエキセントリックな少年「山田のぼる」君が一世を風靡した。ランドセルを背負わせたら日本一の女優だろう。代表作は「僕の時間の深呼吸」。青山円形劇場のために作られたような作品だ。

近年は高泉も白井も俳優としての仕事が忙しくなっている。高泉はジャズシンガーの仕事も増えたという。白井は三谷幸喜のドラマ・劇作に欠かせない存在となっている。よって、毎年新作を上演することが困難になりつつあった。

最終公演「クラブ・オブ・アリス」は10月24日まで。青山円形劇場にて。長年参加を希望してきた浅野温子が主演している。