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2006.4.22
蜷川高齢者劇団が記者会見!

たかが劇団の旗揚げが、こんなに注目されることも珍しいだろう。オーディションで決定した劇団員全員を揃え、テレビカメラの前に並んだ。晴れやかな結成会見だ。

演出家蜷川幸雄の新しい劇団が、さまざまなメディアを通じて大々的に報じられている。年齢55歳以上に限定され、1000人以上もの応募があり、定員20人の予定が48人の合格者を出し、最高齢は80歳という「さいたまゴールド・シアター」だ。

記者会見には48人全員揃って臨んだ。最高齢の80歳は2名。みんな元気に豊富を語った。また、新聞などではひとりひとりの背景、歩んできた人生を紹介していた。リタイアした人が、なぜに芝居を始めるのか?が紹介されている。

「さいたまゴールド・シアター」は決して老人クラブなどではない。厳しいので有名な演出家の蜷川さんだから、肉体訓練からダンスまで徹底的に指導するという。1年後の公演を目指す。「一人の落伍者も出ないで公演の日を迎えたい」と蜷川さんは語っているが、それはすなわち、落伍者が出る可能性を示唆しているということだ。ハードなトレーニングにどれだけついてこれるのか、とてもとても見ものである。

それにしても、ほんとうに蜷川さんは元気だ。次から次へと、話題を提供する。それを単純に喜ぶ気にはなれない。若い演劇人の奮起に期待する。

参考:2006.01.30■蜷川幸雄が高齢者劇団結成へ
参考:2006.03.03■蜷川高齢者劇団に応募殺到!
参考:2006.04.16■蜷川高齢者劇団、メンバー決定


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