2006.1.30
蜷川幸雄が高齢者劇団結成へ
止まらない70歳の蜷川幸雄の、新展開だ。
蜷川幸雄は埼玉県の彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督に1月1日就任した。さっそく、コンドルズの近藤良平との公開対談「NINAGAWA 千の目」を企画するなど、監督の席にじっとしていることがないが、さらにエネルギーの要する企画を立ち上げた。劇団員の年齢制限が「満55歳以上」という高齢者劇団の結成だ。
この劇団は「さいたまゴールド・シアター」という。何が「ゴールド」かというと、「シルバー」の上だそうだ。かなりの(人生の)ベテラン揃いとなりそう。ただし、灰皿飛ばしのニナガワさんなので、高齢者と言えども容赦しない。最低条件として、「プロフェッショナルを目指していること」があり、1年間、週5日、一日4〜5時間の稽古を課す。内容も、発声、ダンス、日本舞踊から、殺陣などもあるという。それでいて、受講料は月2万円という安さ!
この劇団、演劇界にとってのインパクトは大きくないかもしれないが、高齢の観客に与える影響は少なくないだろう。上の世代の人がニナガワ演劇を見る機会はあまりないと思われるのだから。たぶん、桟敷席で弁当を持ったまま、固まってしまうにちがいないから。
(財)埼玉県芸術文化振興財団
さいたまゴールドシアター
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