(since 2003.1)
【No.001】
fringeの2002年
小劇場演劇の制作者を支援するサイト、fringeです。
2002年のfringeはサイト開設2年目を迎え、従来のオンラインに加え、オフラインでのアウトリーチ活動にも積極的に取り組みました。演劇ぶっく社ENBU[映像&演劇]ゼミナール講師、こまばアゴラ劇場「夏のサミット2002」関連企画「演劇プロデュース・ワークショップ」企画協力、芸術見本市2002東京トークセッションのコーディネート及び東京以外の20カンパニーを集めたブース出展などです。
制作者の底上げをし、日本の演劇環境を変えていくのがfringeの目標ですが、それは一朝一夕に成し得るものではないでしょう。2003年も地道に活動していくつもりです。振り返ってみると、私が小劇場に関わりだして20年以上が経ちますが、演劇制作はチケットの発売方法が進歩したぐらいで、本質的な部分はなにも変わっていないような気がします。小劇場出身の役者も、ずいぶんドラマやCFで見かけるようになりましたが、だからといって劇場に一般の視聴者が足を運ぶようになったわけではありません。
fringeはその本質的なところを変えたいと考えていますし、そのために始めたサイトです。演劇という、メディアに記録出来ない表現の流通に対し、同時代を生きる者としてどう取り組んだらいいのかを、制作者や関心をお持ちの皆様と広く考えていきたいと思います。今後とも、ご支援をお願いいたします。
週刊FSTAGEも早く@niftyから独立して会議室を公開し、読み応えのあるプレビュー/レビューサイトになってください。パソコン通信時代からの演劇系草分けサイトとして、FSTAGEだけが「えんげきのぺーじ」のライバルになれる可能性があると思います。秩序ある観客系全国サイトの創設は必要なことですし、私がfringeを手掛けていなければ必ず試みていたでしょう。週刊FSTAGE編集部の皆様に期待しています。
なお、fringeが選んだ2002年小劇場制作10大ニュースをサイトで公開中です。こちらもご覧いただければと思います。
fringe
fringeプロデューサー/荻野 達也
2003.1.1
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