「劇団、本谷有希子」の本谷有希子の作品が初めて映画化される。2004年12月に発表の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」で、第１８回三島由紀夫賞候補となった小説。劇団、本谷有希子が第一回公演で上演した作品（2000年9月＠プロトシアター）。

舞台は閉塞感に満ちた山村の集落で、現状への不満を弱者への暴力に訴える主人公の女性を佐藤江梨子が演じる。彼女を温かく見守る年の離れた異母兄を永瀬正敏、その妻を永作博美、暴力のはけ口となる妹役に佐津川愛美（17歳）が決まった。ロケ地には、本谷の出身地である石川県の能登半島が選ばれた。撮影は８月から始まり、来夏公開を予定している。制作はモンスターフィルムス（東京）で、監督・脚本はＣＭディレクターでもある吉田大八氏。

劇団、本谷有希子
モンスターフィルムス
週刊ＳＰ：2005.4.26■本谷有希子氏の小説が三島賞候補に