新作歌舞伎の脚本に贈られる第３４回大谷竹次郎賞（松竹大谷図書館主催）が決定した。シェークスピア喜劇を翻案した今井豊茂脚本の「NINAGAWA十二夜」（蜷川幸雄演出）が受賞。

「NINAGAWA十二夜」は2005年7月に東京歌舞伎座で上演され、尾上菊五郎、菊之助らが出演した。蜷川幸雄の斬新な演出が話題となった。しかし、やはり注目はシェイクスピアのしちめんどくさいセリフのレトリックをいかに歌舞伎用語に翻訳するかにあった。その過程はかなり困難であったと伝わっている。その労苦が認められたということで、実におめでたいことだ。

なお、過去に大谷賞は、野田秀樹（第32回「野田版 鼠小僧」）や横内謙介（第28回「新・三国志」）も受賞している。

参考：2005.04.17■歌舞伎×シェイクスピア×蜷川が実現

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