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(929)

2005.4.17
歌舞伎×シェイクスピア×蜷川が実現

シェイクスピア作品の演出で有名な「世界のニナガワ」こと蜷川幸雄氏が歌舞伎演出を初めて行う。それも、作品は「十二夜」だ。シェイクスピア作品だ。

東京・東銀座の歌舞伎座で行われる「七月大歌舞伎」において、尾上菊五郎(62)菊之助(27)父子の出演で上演される。関係者によると、現在、上演に向け担当者が脚本を歌舞伎仕様に執筆中。時代設定、衣装、横文字の登場人物の名称などをどう漢字で表記するかなど、さまざまなアイデアが検討されているという。そりゃ大問題だ。

きっかけは、2000年に蜷川演出のギリシャ悲劇の大作「グリークス」に歌舞伎俳優・尾上菊之助(27)が出演したこと。寺島しのぶ(32)との姉弟共演が話題を集めたが、それ以来、付き合いのある菊之助が蜷川氏に歌舞伎の演出を依頼。何度となく直談判し、5年越しで“口説き”落としたことになる。

「十二夜」は、男装した女性に恋する娘、その娘を慕う公爵らが繰り広げる喜劇。美しい女形として成長著しい菊之助が、蜷川氏の演出でどんな“華”を咲かせるのだろうか。

近年、歌舞伎における現代劇との交流は特徴的。十八代目勘三郎が勘九郎時代に上演した「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」は、「自由劇場」の串田和美氏の演出。同じく、勘九郎が主演した「野田版 研辰の討たれ」「野田版 鼠小僧」は、人気劇作家の野田秀樹氏の作品だ。勘九郎が一人で「交流」していたものが、とうとう広がり出したということか。「次は誰?」が始まっている。

「十二夜」製作発表


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