2005.12.09
12/8ピースリーディングはマジで熱演
12月8日に行われた「非戦を選ぶ演劇人の会」の「ピースリーディングVol.8」を取材した。「リーディング」にしては、あまりにも多彩な出演者が揃っていることに大いに興味をひかれたのだった。そこで行われていたものは、予想通り、すんごいものだった。
「リーディング」というのは「朗読劇」なわけですけど、そこで読まれていたものは「劇」ではなかった。新聞の記事やテレビ番組をリライトしたものや日記や戦時記録などなど。それが、本気の演劇人によって「構成・演出」され、本気の役者さんたちによって熱演されていた。やばかった・・・。うっかり感動してしまった。
また、「リーディング」以外の「出し物」も盛りだくさん。ファルージャやアラブ社会のドキュメンタリー映画の一部上映や、監督さんインタビュー。そして、イラクで人質になった渡辺さんを含めた座談会。金子飛鳥の演奏や沢田知可子の歌もある。イラク在住のパントマイマーの舞台も。
お客さんたちは十分楽しんだだろう。笑いも起きたし、いくつかの発言には拍手喝采も。1000円の入場料+カンパでも十分おつりがくる内容だった。
ふと思った。確かに楽しいイベントだったが、これってそれだけが目的じゃないわけで・・・。この日は、まさにイラクへの自衛隊派遣の延長が決まった日でもあった。この国がどんどん進んでいく方向に「ひとこと言いたい」というのがスタートであるのに、はたしてその声はどこまで届いているのか・・・。考えずにはいられない。この国に蔓延する「ポピュリズム」と、テレビがメディアとして機能不全を起こしているという現実。
この声を届ける「次の手段」はどこにあるのか。
動画配信:SPテレビ第一弾「ピースリーディング8」
参考:2005.11.17■12月8日ピースリーディング出演者多彩
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