あの宮藤官九郎初監督作品「真夜中の弥次さん喜多さん」（ＴＯＫＩＯの長瀬智也と歌舞伎俳優、中村七之助の主演）が来年夏に全米公開されることとなった。全米で３０、４０館規模の公開を目指しているという。

人気劇団大人計画の役者であり劇作家でもある宮藤官九郎は、テレビドラマの脚本で注目を集める存在。今年4月公開の映画「真夜中の弥次さん喜多さん」で監督デビューも果たした。

「真夜中の弥次さん喜多さん」はしりあがり寿の漫画が原作。KUDAN Projectが舞台版を制作しているが、それとは関係がない。映画版は2005年４月２日に都内３館で封切られ、その後、全国１６０館に拡大公開し興収８億円のヒットとなった。10月7日にはＤＶＤ版が発売となる。

弥次喜多がハーレーにまたがるこの映画のポスターが７月に、１００年の歴史を持つ米エンターテインメント誌「バラエティー」の表紙を飾り、話題となった。これは映画を配給したアスミック・エースが創立２０周年を迎え、同社の特集が組まれたことがきっかけ。日本を象徴する富士山と桜吹雪をバックに、まげを結った長瀬と七之助がバイクにまたがる印象的なビジュアルが関係者の目に留まり、抜てきされた。アスミック・エースはこれを機に同作の海外配給を加速させる意向で、数カ国と交渉を進めていた。

「真夜中の弥次さん喜多さん」

参考：2004.4.7■クドカン 人気漫画で初メガホン