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(902)

2005.3.2
吉田日出子、ワケあって4年半ぶりの舞台

「最近のお芝居は、観に行く気も、やる気もあんまりしなくて・・・」「劇団よりプロデュース公演が多くなって、売れる人を集めて売れる芝居をやる、ということがつまらない・・・」

2000年7月のサンサル・プロデュース「花」(土田英生脚本)以来、4年半も舞台から遠ざかっていた吉田日出子。決して芝居が嫌いになったというわけじゃないことは、NHK教育テレビでも放送された「小学校総合学習の時間:演劇の授業」(下記参照)の熱心な姿からも明らか。見たい、出たい、と思える芝居が、この4年半なかったということだ。

その「のぺ〜っと生きてた」吉田日出子が、シアターXの「ブレヒト的ブレヒト演劇祭」の総合チラシをたまたまみて、そこに載っている演出家ルティさんの言葉と写真をみて「出たい!」と思い、シアターXに自分で電話したのだとか。いったい、何が彼女をそうさせたのだろうか・・・。

いずれにしても、結果は舞台で示されるし、お客にとっては演出家の言葉や意図などは関係ない。そこ(舞台)で何が起きるのか、がスベテである。ただ、世界中が戦争とタイトになっている現実と、ほとんど関係なく進行している現在の演劇状況に対し、めちゃめちゃ戦争とタイトな国であるイスラエルの演出家・スタッフが参加するこの舞台がなんらかの横やりを入れてくれるのではないかと期待してしまう。千田是也訳で定着している『肝っ玉おっ母とその子供たち』というタイトルをあえて『母アンナ・ファイリングとその子供たち』と変えてまで挑む舞台。新劇系の役者に加え、小劇場系、ダンサー、和泉流狂言師までを配して異種格闘技のような構成で挑む舞台。そしてなにより、吉田日出子の熱い思いと、イスラエルの演出家、美術家、音楽家との摩擦熱で創作される舞台を、目撃しない手はないだろう。

シアターX
「母アンナ・フィアリングとその子供たち」公演情報

参考:
2004.06.16■劇作家協会著名作家陣が小学校で授業
2004.10.31■NHK教育で「演劇の授業」放映


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