東京都杉並区の区立富士見丘小学校の６年生（58人）の授業に、この４月から演劇が導入された。「総合的な学習の時間」を活用した試み。講師の人選からカリキュラムの内容までを日本劇作家協会が全面協力している。１年の間に予定される講師には、各界の第一人者が並んでいる。

下表が、講師とカリキュラムである。・・・すごひっ！

この試みは劇作家協会教育部長の斎藤憐さんの活躍によるもの。杉並区の要望に応える形で、交通費などの実費のみで１年２６回、計５０時間の授業を行う。

演劇が教育に有効であることは周知の事実。「演劇」って言っても、幅広い。いろんなことがやれるわけだが、共通して「相対化」を体験できることの意義は大きい。杉並区以外に拡大することを期待したい。

横内謙介	劇作家	演劇体験教室
吉田日出子	俳優	朗読、「けんか」をテーマに寸劇
永井愛	劇作家	即興劇「場を作る」
渡辺えり子	俳優	季節を身体で表現
斎藤憐	劇作家	オリジナル劇のテーマ探し
鴻上尚史	劇作家	シアターゲーム（演劇的手法で声と体のスキルアップ）
谷川俊太郎	詩人	作詩
小椋佳	作曲家	作曲
田島征三	絵本作家	みんなでお絵かき
青井陽治	演出家	学習発表会に向けたオリジナル劇のけいこ