2003.12.23
故・遠藤寿美子最後のプロジェクトが公演
今年10月に亡くなった演劇プロデューサー、遠藤寿美子さんの最後のプロジェクト「サラ・ケイン何かがはじまる」が年末年始、京都・東京にて公演する。
夭折したイギリスの女性作家サラ・ケインの全5作品を上演すべく、遠藤さんが声をかけ、2002年12月に戯曲に共鳴したメンバーと共にプロジェクトを立ち上げた。第1弾として『4時48分サイコシス』の上演を企画し、稽古開始の顔合わせは遠藤さんの希望のもと、病室で行われた。プロジェクトに命をかけた。
本作品はサラが鬱病にさいなまれ入院先の病院で自らの命を絶つ直前に書き上げた遺作。サラ自身を思わせる主人公が神経衰弱と鬱との格闘の末に自殺にいたるまでが描かれている。「死」を予見したというより「生」とは何かを物語る作品として、遠藤さんの遺志を引き継いだメンバーが上演する。詳細は公式ホームページにて。
演出は久保亜紀子。出演は内藤千恵子(山の手事情社)、飛鳥井かゞり(猫会議)、荒木千童(桃園会)、伴戸チカコ(花嵐)、大熊ねこ(遊劇体)
サラ・ケイン何かがはじまる公式ホームページ
参考:2003.10.20■京都の演劇プロデューサー・遠藤寿美子さん死去
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