2002.04.22
徳島で松原敏春の足跡を語るイベント
昨年2月に死去した脚本家・松原敏春のドラマ作品を手掛けたNHK、民放5局の制作者が、その足跡とテレビドラマの今を語り合うシンポジウムが4月20日に徳島テレビ祭りで開かれた。
松原敏春は「抱きしめたい!」などのトレンディドラマの先駆的作品から、朝の連続テレビ小説「かりん」、遺作の「鉄道員・青春編」まで、幅広いドラマを世に送り出した。多くの作品に通底するテーマは「家族」。死の直前には「ホームドラマの王道を世間に見せる」という決意を固めていたとか。
シンポジウムでは、松原ドラマの本質に迫り、なぜ今、家族ドラマがないのかにも及んだという。「地味で数字がとれない」「作り手に家族を描きたいという強い意志がない」とか。
今年の徳島テレビ祭りは、松原ドラマを支えた浅野ゆう子らの表彰などがあった。出演者はノーギャラとか。意義のあるイベントだった。
参考:2001.02.07■松原敏春氏、死去!
傑作戯曲を多数生み出した松原敏春。演劇の世界でも、松原戯曲と現代エンゲキを語るシンポジウムとか、やんないもんだろうか?(じ)
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