2000.11.06
とうとうリチャード・フォアマンがやってくるぞ!
FSTAGE読者にはなじみのある巻上公一氏が演劇批評家の鴻英良氏とともにやってきた「リチャード・フォアマン・プロジェクト」が佳境に・・・! そう、とうとうNYアンダーグラウンド演劇界をひっぱってきた劇作家・演出家のリチャード・フォアマンが初めて日本にやってくるのだ!
(編集部注)リチャード・フォアマンってのは「NYアンダーグラウンド演劇界の鬼才」と呼ばれている人だ。「物語から演劇を解放した男」とも言われている。どんなやつだ?
作品は2000年の最新作『バッド・ボーイ・ニーチェ!』。劇場はパークタワーホール(新宿)=そう、若手ダンスのプログラムを継続的に紹介している劇場です。日時は11月16日から19日まで。
30年以上こつこつと自分の信じる演劇をやってきたこのフォアマンの芝居の作り方は独特。一年かけて書き溜めたメモからテキストを起こし、3ヶ月かけて稽古をして、1年に1本新作を公演する。舞台はおもちゃ箱をひっくり返したような小道具でいっぱいで、舞台と客席の間には透明なアクリル板がたっている。芝居の最中にフォアマンの声らしき声がテープで流され、芝居は中断され、そして継続していく!
そして、この演出家は、毎回自分の作品の音響オペレートを客席でする。勿論、東京公演でも。これはあなたのそばにリチャード・フォアマンが座るってことです。つまり、毎公演、芝居を見るのだ。そんなわけで『バッド・ボーイ・ニーチェ!』は、「すべてをコントロールする男の、次第にコントロールを失っていく男(ニーチェ)の物語」とニューヨーク・タイムズ紙に呼ばれたりもしました。
芝居でこんなこともできるんだ、こーんな芝居もあっていいのだ、などなど芝居をたくさん見ている週刊FSTAGE読者にはぴったりの、「新たな地平を拡大しつづける」フォアマンおじさんの舞台です。「見たことない芝居を見てみたい」人には必見。
(投稿)
参考:2000.03.21■リチャード・フォアマンを日本に紹介するシリーズ新作定!
なんか、めちゃめちゃ面白そうだなあ。17日(金)は公演後にリチャード・フォアマン氏、巻上公一氏、鴻英良氏、内野儀氏によるシンポジウムもあるとか。(じ)
|