佐藤Ｂ作が率いる東京ヴォードヴィルショーは、年一回の本公演以外に山口良一を中心とした「あほんだらすけシリーズ」を上演しているが、さらにこのたび、養成所を卒業した若手（準劇団員）によるユニット「波noriルネッサンス」を旗揚げする。

今年の本公演では三谷幸喜の新作（！）が予定されている東京ヴォードヴィルショーであるが、どう考えても役者の平均年齢が高い。高くなっちゃった。あほんだらすけだって、劇団の若手ユニットという位置付けだったはず。山口良一は若いか・・・。若若しいけどね。

さて、そんな劇団の現状を踏まえ、新しい血を導入すべく８年ぶりに劇団養成所を昨年スタートさせた。この養成所は、あくまでも劇団員として登用することを目的とした実用的なものだ。昨年・今年と二回にわたり募集し、少数精鋭のメンバーを劇団の持ち出しで鍛えているという。赤字覚悟であるがゆえ、来年の募集は未定ということ。この2年間のメンバーから一人でも育ってくれれば、という期待である。

そういった大きな期待を受けた9人のメンバーが、「波noriルネッサンス」と名乗り、オリジナル作品「宝島」を四月に上演する。自分達でホンを作り、自分達で演出しながら、練り上げているという。はたして、どのような作品になるのか、そして、このメンバーの中から、正式劇団員になる人は生まれるのか、いろいろと楽しみな公演となっている。

なお、その稽古の模様を取材すべく、稽古場を3月30日に訪問してきましたので、稽古場レポートを近日公開します。また、楽日の公演を見る予定ですし、打ち上げの模様もレポートします。請うご期待。

■稽古場訪問

劇団東京ヴォードヴィルショー　波noriルネッサンス　プロデュース公演
「宝船」
作・阿部英貴　演出・波noriルネッサンス
４月13日（木）〜16日（日）
新宿パンプルムス（03-3341-9288）
前2500円　当2800円（全自由）
問い03-3232-4776（劇団）