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2010.2.25
ふるさときゃらばん、経営破綻
サラリーマンの悲哀や農家を舞台にしたオリジナルミュージカルで全国公演などを行っていた劇団ふるさときゃらばんが、自己破産を申請し、破産手続きを開始した。
(株)ふるさときゃらばんは、1983年(昭和58年)10月に創業した劇団を、85年(昭和60年)2月に法人化した。ミュージカル「親父と嫁さん」では、文化庁主催第40回芸術祭賞を受賞した。演劇業界では大手に属し、2005年度には10億円近い収入があった。演劇の公演やイベントだけで10億円の収入がある劇団はそれほど多くない。
そもそも、劇団の運営は、入場料収入のみで成立させるのは難しく、スポンサーからの支援や助成金が欠かせない。しかし、近年の景気後退により、スポンサーの撤退などで採算性が悪化していたという。また、地方自治体や公共団体の招待も減少した。映画製作への参入もうまくいかなかったもよう。
負債総額は映画製作会社と合わせ約6億5千万円弱。今後は事業譲渡の交渉を進め、公演の継続を目指すという。
帝国データバンク
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