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2009.10.24
地域による劇団の賢い利用法

「厚木市文化芸術振興プラン推進事業実行委員会」が扉座をうまいこと利用している。なかなか賢い利用法だ。

「厚木市文化芸術振興プラン推進事業実行委員会」とは、文化庁所管の地域文化芸術振興プラン推進事業の厚木展開版。地域における文化力、芸術度の向上を図る事業。同時に、教育、地域コミュニティ、文化発信なども狙う一石5鳥ぐらいの計画だ。

文化庁の地域文化芸術振興プランには、さまざまなものがある。美術工芸品の展覧会、などというレベルもあれば、伝統文化の継承も。演劇の出前公演や演劇体験を学校で、というのもポピュラーなネタだ。しかしこれには、実際に公演やワークショップを行う劇団のレベルが問われることとなる。地元に可能な劇団があるのかどうか・・・。

厚木には扉座があった。ということで、県立厚木高校出身の劇作家・横内謙介さんが主宰する劇団扉座のメンバー10人が厚木市、愛川町、清川村の14小学校を訪問。演劇を通じて表現力を身につけてもらう狙いで、10月から来年2月まで行われる。

最初の学校、厚木市立依知南小学校では6年生約100人を対象に演劇ワークショップを行った。発声練習のあとは、「さよなら先生」という戯曲で稽古。その他、ダンスワークショップや扉座公演の観劇も行われる。

ちなみに、扉座の地域社会におけるアウトリーチ活動「厚木シアタープロジェクト」は、1998年から行われていた。ある意味では、その成果が「厚木市文化芸術振興プラン」になったとも言えよう。

扉座

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