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2009.10.17
平田内閣官房参与、就任続報

わが国では「参与」は「相談役」の意味合いが強い。「内閣官房参与」となると首相直属で、鳩山さんに政策提言を行う立場。

たとえばこのたび、国家戦略室の菅直人氏に助言する人として、反貧困ネットワークの湯浅誠氏が内定したが、この場合は「国家戦略室の政策参与」。非常勤の国家公務員となる。湯浅氏ならではの、失業者対策、貧困問題などの分野で菅氏に提言する。

平田さんの場合は、文化・教育政策と国際交流分野や観光での助言・提言となる。ここで最も重要なのは、「教育」だろう。どうしても、平田さんの「劇作家・演出家」としての地位が有名なので「文化」周辺での活動だろう、と捉えられがちだが、大阪大学のコミュニケーションデザインセンターに籍を置き、コミュニケーションや対話を教育の現場に定着させようと努力している平田さんなので、教育の現場への「介入」こそが期待されるところだ。

このことは、鈴木寛氏が文部科学省副大臣に就任したことともつながっている。そして、平田オリザ、鈴木寛、コミュニケーション、教育・・・などのすべてのキーワードを結びつけるのが「演劇」だ。「演劇ワークショップ」「演劇ファシリテータ市場」などなどが、いよいよ表舞台に立とうとしているのだ。

平田さんは首相直属であり、文化行政、教育政策(特にコミュニケーション教育)、国際交流などを担当するという。また、前原さんの依頼で国交省の成長戦略局にも入り観光行政に関わるという。引く手あまた、といった観があるが、ここはぜひ、「コミュニケーション教育」に比重を置いて、「お金の使い道は、コンクリートから人へ」を実現してもらいたい。期待は高まるばかりである。


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