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2009.9.11
蜷川「ムサシ」、英米公演決定!
この春(3月)彩の国さいたま芸術劇場で上演され、大きな話題となった舞台「ムサシ」がロンドンとニューヨークの劇場から相次いで招かれることとなった。これは大変なことだ。なんと言ってもこの舞台、日本のオリジナル戯曲なのだから。
「ムサシ」は井上ひさし作、蜷川幸雄演出で、人気若手実力俳優の藤原竜也と小栗旬が主演したことも話題となった。この二人が宮本武蔵と佐々木小次郎を演じた。
井上ひさしが書き下ろしたホンは、武蔵と小次郎の「巌流島の決闘」の6年後。復讐に燃える小次郎と、再戦に応じる武蔵の関係が軸。「9・11」を背景とした「復讐の連鎖」が描かれる。内容を知ったロンドンとニューヨークの劇場が招待を申し出た。日本語での上演となる。
近年、演劇はエンタテインメントの一ジャンルとして大きな成長を遂げている。藤原竜也と小栗旬のような人気俳優までもが舞台で活躍し注目されるようになっている。しかし、社会的なテーマや政治的な内容のものが注目されることは少ない。エンタテインメントやアートのジャンル内で話題となる場合がほとんどだ。今度のようにその時代性のあるテーマが世界の関心を呼び、お披露目されることになるのは、作り手としては本望だろう。井上・蜷川の二大巨頭だけでなく、若手が後に続くことを期待したい。
ロンドン公演は来年5月、NY公演は7月、その間にさいたま市で再演される計画もある。また、DVDが9月16日に発売となる。
彩の国さいたま芸術劇場「ムサシ」
ムサシ通常版DVD
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