注目の演劇クチコミサイト「演劇ライフ」（提供：リクルート）だが、作っているのはリクルートの研究機関Media Technology Labs（メディアテクノロジーラボ）。ここの前身は、リクルートでビジネスとITのコラボレーションを手掛けてきた「BIコラボレーション委員会」とリクルートメディアコミュニケーションズのR&Dユニットとして活動してきた「たたみラボ」という二つの組織。「演劇ライフ」は今年の2月1日にスタートした。そして２ヶ月間の試運転を経て、３月３１日に正式スタートを宣言した形。

週刊ＳＰが「演劇ライフ」に関して、最も注目すべきはNextのサポートを受けているところと考えるがどうだろうか。Nextはキャラメルボックスの制作会社であるネヴュラプロジェクトから独立した制作支援会社で、いわば演劇制作のプロだ。「演劇ライフ」とどの程度関わっているのかは不明だが、今後、どう展開していくのか注目される。

演劇ポータルの成功は、ネット（ＩＴ）の専門家（技術＆運営）と、観客側の人間と、演劇界の人間の３者の協力が不可欠だ。これまで、これら３者によって作られたサイトを知らない。「演劇ライフ」のような観客向けのポータルサイトの場合、観客の関心を持続させるためにも、継続した情報発信は欠かせない。演劇の創り手の発想が重要となろう。「演劇」のような小さな市場では、「仕掛け」は不可欠だ。イベントを開くだけでなく、継続して「事件」を起こしていかなければならない。その意味で、Nextの持つ経験は重要だ。さて、どうなるでしょうか？

メディアテクノロジーラボ
Next（ネビュラエクストラサポート）

演劇ライフ