2007.12.16
朝日新聞の「2007回顧」(演劇)
朝日新聞が恒例の「回顧」を。12月15日(土)は「演劇」で、5人の評者がそれぞれ3点を挙げ、全体を編集委員・山口宏子がまとめている。最も特徴的なのは、山口の書いた「まとめ」の冒頭。野田秀樹の「キル」のパンフレットの文章を紹介している。
野田は、「等身大」の物語が大嫌いだ、と記している。そして、「紅葉の葉脈の小さな迷路に迷い込んだり」「朝の光をむしゃむしゃ食べる」ようなことが、作家の書くべきことであるとも。職場や学校、家庭でのあれこれを描く「等身大」の演劇は「敵」だと。
山口は共感している。等身大の演劇が主流となっている現状に対し、「これでいいのか」との思いを持っているのだとか。そして、「日常のスケールを超えた作品が特に輝いた一年だった」と結んでいる。
私の3点
大笹吉雄
こまつ座・シスカンパニー「ロマンス」(井上ひさし・栗山民也)
NODA・MAP「THE BEE」(野田秀樹)
パルコ「コンフィダント・絆」(三谷幸喜)
太田耕人
パルコ「コンフィダント・絆」(三谷幸喜)
世田谷パブリックシアター「審判」「失踪者」(松本修)
維新派「ノスタルジア」(松本雄吉)
扇田昭彦
NODA・MAP「THE BEE」(野田秀樹)
こまつ座・シスカンパニー「ロマンス」(井上ひさし・栗山民也)
維新派「ノスタルジア」(松本雄吉)
伊達なつめ
青年団、日仏合同公演「別れの唄」(平田オリザ)
さいたまゴールド・シアター「船上のピクニック」(岩松了・蜷川幸雄)
ホリプロ「スウィーニー・トッド」(宮本亜門)
他
朝日新聞 2007回顧「演劇」
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