新国立劇場演劇研修所は、2005年入所の第１期生の２回の試演会を初めて開催した。研修生は、俳優として二年間で学んできたものを試演会で発表した。公演では、第一線で活躍するプロのスタッフの協力を得、実際の公演と同じプロセスを体験をした。次回は、２００８年２月に新国立劇場の小劇場での修了公演を、公開で行うことを予定している。

試演会(1)　音楽劇『三文オペラ』 ５月６日〜８日、新国立劇場小劇場（The Pit） ブレヒトの代表作の一つ、三文オペラ。小劇場を広く使いその空間の中で、歌うこと、踊ること、演ずることに挑みました。所内オーディションも行い、芝居つくりに至るまでのプロセスも同時に体験しました。

試演会(2)　久保田万太郎作『あぶらでり』・『かどで』 ７月２７日〜２９日、新国立劇場リハーサル室にて 久保田万太郎の小品を二本、連続上演しました。その二作品をそれぞれダブルキャストで行う形で公演し、研修生は複数の役に挑みました。また戯曲を通じて、かつての日本が持っていた情緒や心遣いなどの、きめ細かく繊細なやり取りをも学んでいきました。

新国立劇場演劇研修所　試演会