舞台の有料動画配信を中心に、多数の無料ダイジェスト動画やインタビュー映像を提供しているサイト「演劇空間」が自ら企画する公演「演劇ムーブメント」を開催する。その第一回の作品は「４：４：１」、脚本は渋谷真一朗（GOKAN.）、演出は迫田元（kanikuso）、出演は小劇場系の複数劇団から。

この企画は、「小劇場の底辺を動かせ」というコンセプト。シアターグリーンの協力を得て、「演劇空間」を運営するダイアックス（株）が制作する。

ひとつの商用サイトが、オンラインだけの活動にとどまらず、実際の公演をプロデュースする意義は大きい。がしかし、さまざまなプロデュース公演が開催されている中で、どのような特徴を出していくのかが問われるところだ。普通の「寄せ集め公演」になってしまわないのか・・・。「公演を開催すること」が目的となってしまうと、それ以上の発展はないだろう。「底辺を動かす」ためには、「場」を提供するだけでは足りない。継続的で計画的な支援が必要だろう。第一回公演の成果も重要だが、第二回以降の企画こそが問われるところだ。

演劇空間企画　「演劇ムーブメント　Vol.1」
週刊ＳＰ：2007.4.5■使えるか？演劇専門動画サイト！