体操選手らが参加して本格的な身体ワザを披露する人気の舞台「筋肉（マッスル）ミュージカル」の団員が労働組合を結成し、会社側へ不当労働行為の救済を求める申し立てをし、正規賃金支払いを求める仮処分申請を東京地裁に起こした。

この公演はテレビ番組「筋肉番付」がルーツで、2001年の初演以来、昨年までに約80万人を動員している。現在の団員は約70人。渋谷に常打ちの劇場が設営され、全国ツアーも行っている。また、このたび五月下旬から開催するラスベガス公演（一年間）のメンバー30人が募集されたが、家庭の事情などで募集に応じなかったメンバー（40人）が一方的に賃金を20％カットされた。うち６人は50％の賃下げがあったという。

これにより、団員と会社側は交渉が持たれたが、不調に終わり、団員は労組を結成した。が、組合員となったものが舞台を降ろされたり、団体交渉が開かれなかったりという事態に至ったらしい。

筋肉ミュージカル公式サイト