2007.5.21
韓国演劇マーケットが激変!
Webを中心としたメディアウォッチサイトのJ-CASTニュースのコラム「365日映画コラム」が韓国の演劇マーケットが激変していることを伝えている。ブームの後遺症か、いまいち低迷している映画市場に比べ、急激に拡大しているのだとか。映画は「不振」だそうで、演劇の興行収入は2000年に118億円程度だったものが、2005年には308億円になったのだ。そのうち、特に大きいのはミュージカルで、2000年に18億しかなかったものが、2005年には142億へと8倍近い伸び。2006年には200億円規模が予想されているらしい。
韓国のミュージカルも、その他の演劇と同様、海外作品の輸入が一般的だった。しかし、高い上演権が嫌われ、韓国映画やテレビを題材としたオリジナル作品が作られていった。これがヒットした。映画がヒットしなかった作品もミュージカル化で大ヒットを記録したものもあるという。2006年のヒットミュージカルには「王の男」もあるという。
単純に「ヒット」=「動員での成功」=「興行の成功」が「作品の成功」を意味しないのが創作の世界だが、日本のミュージカルのように「ブーム」が観客の裾野を広げることにつながれば、大きなマーケットとなることは間違いない。日本の演劇市場は1000億円規模で長年停滞しているが、市場構造は激変している。「質の高い」オリジナルミュージカル(ブロードウェイ以外)のインパクトは大きなものとなるだろう。韓国ミュージカルの次の一手に注目せざるをえない。
データ:J-CASTニュース「365日映画コラム」
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