毎月一回、第２週は演劇が特集されるＮＨＫ教育テレビの「芸術劇場」だが、２月３月と二ヶ月連続で若手の演劇人が特集された。

この番組のメインは10時半からの劇場中継だが、10時から10時半までは最近の演劇界の話題を紹介している。これまでは様々な公演をランダムに紹介していたが、２月３月は若手演劇人に注目し、２月はインタビュー、３月は座談会を放送した。

２月１１日放送で特集されたのは「シベリア少女鉄道」の土屋亮一、「庭劇団ペニノ」のタニノクロウ、「モダンスイマーズ」の蓬莱竜太。リポートおよびスタジオゲストは前田愛実（演劇ライター）。前田さんによると、最近の小劇場界は、新しいユニークな演劇が登場しており、それぞれ動員を伸ばしているのだとか。

３月１１日放送では、第135回芥川賞候補の本谷有希子、ペンギンプルペイルパイルズの倉持裕、阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史の劇作家三人が「いまの演劇」について話し合った。トーク司会は大月隆寛（民俗学　都市・民衆文化研究）。注目劇作家としてこの三人が選ばれたのだとか。

大月氏によると、小劇場界は一時的に低迷していたが、近年は若手の才能ある劇作家が登場し、各界から注目されているという。

ＮＨＫ教育テレビ「芸術劇場」