劇団ダミアンがまた中野光座を街に変える。今度の街は、機械仕掛けの娼婦街。
黒のラブラドールレトリバー(オス)を座長とする劇団ダミアンは1995年に旗揚げ。年1回程度の公演を行ってきた。2003年の第七回公演のあと、2年間の休止期間があったが、2006年の第8回公演「虚船〜此処からはみえない海〜」で復活。今回の4月公演が第9回公演となる。
以前は下北沢・東演パラータなどで行ってきたが、復活した前回からは廃業した映画館である中野光座が舞台。今回もだ。大量の装置を持ち込み、舞台だけでなく映画館全体を劇空間に変えるという。美術に対するこだわりはハンパじゃない。3tを越える水を使用した廃墟の銭湯や、一面蔦に覆われた山中の廃工場を「建設」するなど、舞台美術だけでも一見の価値がある。劇場を「異空間」にする、という意味では、入口から仕込みまくれる中野光座のような場所が最適なのだろう。半分壊れかけてる小屋ですので、少々壊しても怒られないのか・・・(大事に使ってください)。
さて、今度の公演では「娼婦街」を現出させるという。「天才人形師」「機械仕掛け」「美しい死体」「人形とヒト、男と女」などなど、いかがわしくも魅力的なキーワードがあふれている。いつものような濃密な「愛憎劇」が、リアルの向こう側に立ちのぼる・・・。
劇団ダミアン 第9回公演
『「憂鬱機械」(ゆううつきかい)』
@中野光座 2007年4月5日(木)〜8日(日)
今は昔、聖と俗が入り乱れる娼婦街
その街で発見された、一つの美しい死体・・・その顔は、近頃街で評判になった娼婦「朝霧太夫」と同じものだった。
時を同じくして、街に住み着きはじめた、一人のからくり人形師「万世」
やがて、街には奇怪な噂が広がり始める・・・「朝霧太夫」は機械仕掛けだと!!
オフィスダミアン公式WEBサイト
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