「ソーシャルブックマーク」としてスタートしたCoRichが「舞台芸術」を扱うようになり、完成度の高い「クチコミ」サイトとして注目を集めている。Web2.0的な考え方を多く使って構築されたCoRichは、はたして演劇の世界で役立つものになるのか・・・どうでしょうか。

キャラメルボックスの加藤昌史プロデューサーのインタビューによると、「CoRich」は昨年４月のオープン。その後、１１月に「舞台芸術」のサイトを開始した。「ブックマークの共有」「ニュースクリップの共有」「動画共有」とサービスを増やし、「旅行のクチコミ情報」を扱うようになり、その次に「舞台芸術」のサイトを開設した。なぜ、旅行の次が舞台なのかというと、「担当者のお姉さんが芝居好きだったから」という理由だと・・・。

さて、CoRich舞台芸術！は、今年に入ってからもどんどん変化してきているが、ようやく落ち着いてきた観がある。メンバー登録した方から寄せられるクチコミ舞台情報を、どう反映させるのかがカギ。まだまだ会員が少ないため偏った情報も多いが、メンバーが増えることで情報の精度が上がると予想され、さまざまな人が「期待」を表明している。

しかしながら、やはり「多くの人が面白い」というものが、ある人にとって面白いかどうかが言えないのが演劇だ。うまくマッチングさせることができるのかが問われることになる。結局は、特定の人を「気になる人」に登録し、その人の動向を追うことになるのだろうか。アマゾンのレコメンドシステムのような「その芝居を面白いと思った人は、こっちの芝居も気に入ってます」と紹介してくれるような「大きなお世話」ができないものかと思うが、どうだろうか。

いずれにしても、カギを握るのはメンバー数だろう。そして、多くの人が感想をアップすることだ。とりあえず、その行方はわからぬが、期待を持って登録してみることをお薦めしたい。

CoRich舞台芸術！