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1999.12.29
静岡県立舞台芸術公園「楕円堂」劇場使用不可に?!

静岡県が7億5,700万円をかけ、静岡市に1997年に建設し、現在まで活動していた小劇場「楕円堂」が、最近になり消防本部と保健所の立ち入り検査で劇場としての「構造に問題がある」ことを指摘され、劇場としての使用を止めるように求められている。

楕円堂は磯崎新氏の設計で平成9年3月に完成、県舞台芸術センター (SPAC) 芸術監督の鈴木忠志氏の作品を中心とした演劇公演の会場となってきた。1999年春の「シアター・オリンピックス」においても中心会場の一つとして活用されていた。

ところが、市消防本部の立ち入り検査により、木造の屋根や非常時の脱出通路の確保などに問題があると指摘され、劇場としての使用を中止するよう求められた。

県舞台芸術室や磯崎新アトリエの説明によると「構想段階では『小劇場』であったが、設計段階で『練習場』に変更された」とのこと。

県の財政難で大規模な改修は無理ということで、スタッフ配置などにより対応、とりあえずは通達上届け出が不要とされる月4日以内での公演を行い、かつ国に法令改正を求めてゆくとのことである。

(産経新聞、12/25付 (東京本社版) より)


つまりこれは、稽古場なら、高熱を発する照明機材を使うこともないので木造屋根で問題ないし、お客を入れるという前提でなければ、非常口は必要なかったということだろう。「稽古場」と「劇場」が、どのぐらい違うものか、誰か教えてやらなかったんだろうか。「稽古場」として作ったものは、「立ち入り検査」させちゃあいけない、と考えるのは間違いだろうな。でも、国に法令改正を求めるのは、どうなんだろうなあ。

静岡県庁舞台芸術室のページ


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