1999.12.04
大阪に国立演芸場を! 促進委員会発足
「大阪に国立演芸場を」という声が上がり、柳昇や金馬もエールを送っている。
常設の寄席として機能する国立の演芸場を大阪市内に誘致しようと、関西の演芸人らが11月30日、同市中央区で「国立上方演芸場設立促進委員会」 (露の五郎委員長) の発会式を開いた。
日本演芸家連合に加盟する上方落語協会、関西演芸協会など関西4団体の約100人が出席。東京からも、同連合の春風亭柳昇会長と三遊亭金馬理事長も駆け付け「関西から積極的に声を上げてほしい」とエールを送った。
東京に国立演芸場ができてから、今年でちょうど20周年で、露の委員長らは昨年、大阪にも同様の施設をつくるよう文化庁に要望。関西の2大興行会社、吉本興業と松竹芸能にも協力を要請し、両社の了承を得て、委員会発足に踏み切った。
露の委員長は発会式で「吉本と松竹の2社は近代演芸を主にしている。国立上方演芸場は、落語、講談、浪曲などの古典芸能を発表する場にしていきたい」と趣旨を説明した。
促進委は今後、大阪府や大阪市に対しても協力を働き掛けていくという。
〔共同通信〕
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