1999.11.24
全国初の試みとなるプロ劇団を対象とした人形劇コンテスト「第一回優秀人形劇団顕彰制度」
全国のプロ・アマの人形劇団が集う「第十一回いなさ人形劇まつり」(同実行委員会主催、静岡新聞社・SBS静岡放送後援)が閉幕した。最終日の11月23日は、町内外から約七千人の家族連れが訪れ、大きな賑わいを見せていた。
全国初の試みとなるプロ劇団を対象とした人形劇コンテスト「第一回優秀人形劇団顕彰制度」の最優秀の金賞(マッシュルーム賞)には百鬼どんどろ(長野県飯島町)と糸あやつり人形劇団みのむし(兵庫県尼崎市)の二劇団が選ばれた。また、人形劇界に功績のあった団体・個人に送られる特別賞(アザレア賞)には人形劇情報誌のパペットマーケット(東京都)が選ばれた。
この賞の審査員は漫画評論家の石子順さん、人形劇研究家の加藤暁子さん、演出家の宮城基さん、大道芸W杯プロデューサーの高岡基さん、八幡和夫同町助役の五人が務めた。全国から応募された作品の中から第一次選考を通過した八劇団がノミネート。審査は脚本や演出、美術、音楽、演技など多面的に行われた。宮城さんは「劇はクオリティーの高い作品ばかりで人形劇の普遍性を立証した。」と指摘。「三、四十代の若手による新感覚の人形劇を期待したい。制度を通じて人形劇の情報が全国に発信できていくのではないか」と感想を述べた。
静岡新聞
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