1999.11.03
2000年2月のスズナリ九龍城の詳細が明らかになった
2000年2月16日(水)から28日(月)まで、下北沢ザ・スズナリを会場にして行われる霧生館公演「闇夜幻燈逆説華祭」の詳細がようやく明らかになった。
この公演は、日替わりで上映される2本のアニメーションがメインの興行だが、上映の前に日替わりのパフォーマンスがあり、さらに劇場入口から客席までの通路に全長100mの回廊が設営されるというもの。盛りだくさんの企画が予定されている。
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まず、上演されるアニメはガロ系漫画家丸尾末広原作の地下幻燈劇画「少女椿」(青林堂刊)と、同じテイストでのオリジナル作品極彩色肉筆絵巻「座敷牢」(作・演出:原田浩)の二本。「少女椿」(約60分)は1992年度に作られ、幻の作品と言われている。親と死別した不幸少女みどりちゃんが見世物小屋「赤猫座」へと連れて来られ、あんなことやこんなことをされてしまう物語。カルト系劇団の「パラノイア百貨店」のメンバーが中心となって声の出演をしている。音楽はJAシーザー。
一方の「座敷牢」(約80分)は群馬県明日香村の遊戯秘宝楼(別名富士塚・巨大楼閣花屋敷)が舞台。地上の華やかな錦絵巻の、その地下深くで蠢く謎の奥座敷。閉じ込められた幼い姉と弟が、魑魅魍魎の迷路へと歩き出す。(現在制作中!)
二本のアニメは、日替わり興行となる。前半の2/16〜21までが「少女椿」、2/23〜26が「座敷楼」で、27日には二本立てが予定されている。
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また、毎日、上映の前に30分程度のパフォーマンスが用意されている。現在決まっているパフォーマーは、巻上公一(即興演奏家)、直川礼緒(口琴家)、上條充(糸あやつり人形遣い)、ジーコ内山劇場、家無姉妹(月蝕歌劇団女優の古川萬里と人形アニメ)、玉造カルキ(ダンサー)、秋山芳英(紙芝居実演家)など。これらも日替わりとなる(スケジュールは今後決定)。
さて、問題は100メートルの回廊だ。劇場の入口からすんなり客席に入れるわけではない。下北沢のザ・スズナリという劇場施設のすべてを活用し、全長100メートルに及ぶ迷路を建築するという。テーマは九龍城。4トントラック3台分の美術が搬入される。(美術:Jean=Jacques・Jyuzou、照明:神保正則)
なんせ「スズナリ九龍城」ですから、辻辻に立っている「お店」もいかがわしいものばかり。現段階の企画では、「蟲屋」「にわとり屋」「臓器屋」「タイムマシン屋」「ガム屋」「包帯屋」「のぞきからくり屋」などなど。また、九龍城には住人も住んでおり、「煮込みばあさん」「便所に住む人」「女人街(娼婦と解釈)」などなど。「無気力な人々」や「通り魔」さんたちも徘徊しているという。スズナリの事務所と女子トイレ以外はすべて使うらしい。(アニメ自体も、スクリーンに普通に投影されるだけでは終わらないみたい)
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現在、まだまだ企画中とか。異様に盛りあがる企画会議に出席した限りでは、「臓器作家」という人の「作品集」が飛び出したり、「私は友達とシャム双生児の似顔絵描きをやりたい」とか、「私はにわとり屋以外ならなんでもやります。娼婦とか好きです」とかの熱い宣言があったりとか・・・。(現在も美術・お手伝い・九龍城住人大募集中)
また、少女椿ファン倶楽部通信「みどり」の発行や、コスプレ系イベントへの参加なども行われているもよう。
問い合わせ:N・I・F 〒171-0051 豊島区長崎6-35-10 奥村荘1F
(電話・FAX 03-3530-1319)
霧生館ホームページ
極彩色チラシ郵送希望受付中(無料:住所書いてね)
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