1999.10.27
唐十郎がインターネットに興味津々
唐十郎がOCS NEWS ニューヨーク情報誌(隔週)のインタビューに答える形で、インターネットへの興味を語った。
自らの現在の状況を披露し、公演予定のないという状況の中で、現代の観客と役者の環境に話しが及ぶ。観客はぴあなどの情報誌により、「情報のすべてを知って見に来る」ため、「偶然性がない」と指摘し、「60年代に起きた舞台と観客との関わりはなくなったのか」と問いかける。また、役者は今も貧乏であり、3K職についている。たとえば「新宿の地下室などでネズミを殺す仕事をしている」(どんな仕事だぁ?)という。
そのような役者たちもインターネットをやっている、ということが唐にとっては興味深いようだ。「インターネットと3Kを両立させているこの関係が興味深く、今後、インターネット空間の谷間を探っていくことがその解決になります」としている。役者と観客、演劇と観客の接点をインターネットに見出そうというのか。
なんだかんだいっても、ちゃんと嗅ぎ取っているよね。すばらしい。
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