今回のつかさんは、怒りよりも悲しみ・哀れみでやりきれないでいるみたいです。普段は、運転小僧吉田智則とか、ただただ面倒見のいい山本哲也などにまかせている「つかこうへい事務所メールサービス」に自らの文章を配信したことでも、その「思い」はハンパじゃないことがわかります。東海村は、地獄です。悪魔の住処だそうです。

何が地獄かって、放射能で汚染されたことだけじゃないみたいです。つかさんは、中性子に汚染されたその場で、これから始まる「中性子除去作業」を指して「最悪」と表現しています。これから、被爆覚悟の作業が始まります。作業員選びが始まります。選ばれしものどもは、大義もなしに、命をかけて戦うのです。

ミュージカル「二代目はクリスチャン」の舞台が、東海村原発事故になるそうです。ヤクザの抗争に巻き込まれる美しきシスターを描いた本作が、どう関わるというのでしょうか。青白い光の中に、バカな鉄砲玉どもが、飛び込んで行くのでしょうか。「救い」はあるのでしょうか。