1999.09.14
瑞浪市で「芝居絵」展 寄せ絵や押し絵など80点余
中日新聞が伝えたところによると、岐阜県瑞浪市明世町のミュージアム中仙道で明治期の寄せ絵から現代の油彩まで、芝居に関する絵をプロ・アマ問わず集めた企画展「芝居絵」が9月11日から始まった。
この企画は、地歌舞伎復興に貢献した故小栗克介氏が強く希望していたもので、同館の所蔵品のほか、関係者から借り集めた芝居風景の作品八十点以上が展示されている。中でも「のぞきカラクリ」の仕込み絵と看板絵は、綿をつめた布で人の肉感を表現した「押し絵」と呼ばれる技法。現存するものは少なく、全国三カ所で展示されているのみという。
また、いろいろな歌舞伎の演目の主役を一つの場面に集めた「寄せ絵」は、明治時代にポスターとして配られたものだそうだ。当時の人気役者の名前も入っている。
展示は10月24日まで。
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