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1999.08.23
観客を「陪審員」と「傍聴人」に分類する法廷劇が話題

燐光群(坂手洋二主宰)の80年代の代表作とも言われる「トーキョー裁判」の再演が話題だ。初演は1988年。大韓航空機爆破事件を時代背景としたこの作品は、「裁判」を舞台として進行する。観客は「陪審員」と「傍聴人」に分けられ、芝居に参加し、審議を求められる。さらに、芝居の途中で観客が席を移動する場面があるとか。

はたして、1988年の社会背景を考慮して作られた芝居が、1999年の時代とどう関われるのか興味深いものがある。脚本は直さずに、演出面だけに手を入れるということだが、はたしてどうなのか。もちろん、役者は変わるわけで、リアリティのあるものになるのか。

音楽は巻上公一のオリジナルであり、セットもハデらしく期待される。


燐光群「トーキョー裁判1999」

〜ACT.1<解体> ACT.2<航海>〜
作・演出/坂手洋二 @三軒茶屋シアタートラム
9/1〜12 指前3200円 指当3500円
問 03-3426-6294(劇団)

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