1999.08.11
15日に東京でお披露目公演 つかこうへい演劇セミナー北海道メンバー
北海道新聞社が伝えたところによると、劇作家のつかこうへいさんが、北海道北広島市芸術文化ホールを拠点に指導に当たっている「北海道演劇人育成セミナー」で鍛えられた役者のたまごたちが、8月15日夜に東京で公演することが急遽決まったそうだ。会場は演劇人のあこがれの新宿の紀伊国屋ホール。道内での旗揚げ公演に先立つ晴れの舞台となり、セミナー関係者や出演者を喜ばせている。
セミナーは98年暮れに開設され、3月までに一期生19人を送り出した。このうちの三人と、オーディションで選ばれた七人を核に三チームを編成し、19〜21日に札幌のルネッサンス・マリアテアトロ、22日には北広島のホールでの公演が予定されている。
東京公演は、出演者の励みになればと、つかさん自ら企画。当初、道内公演後を考えていたが日程の都合で早まった。東京在住の北海道関係者や、つかファンの問い合わせが相次ぎ、すでに満席状態という。
演目は、つかさんの代表作「熱海殺人事件」をベースにした「売春捜査官」を、北海道を舞台に新たに書き直した「売春捜査官―札幌旅情編」。拓銀崩壊や渡島管内椴法華村での選挙違反事件など最近の北海道の話題を盛り込だ新作に近い内容で、つかファンにも注目されているという。
紀伊国屋ホールでは8月10日から12日まで無料公演の「二等兵物語」が上演中だ。13日からは大分市つかこうへい劇団の「売春捜査官」が上演される(有料)。そして、この「売春捜査官」は15日昼が最後であったが、その日の夜に「札幌旅情編」が無料で上演されることになったわけだ。いつものことながら、つかさんの思いつきには驚かされる。
北海道つか
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