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1999.06.01
ぴあの電子チケットシステム実証実験は2000年4月から
オンラインのコンテンツ配信向けにJTBや共同通信社、時事通信社、電通、NTTドコモ、JSAT、凸版印刷などの出資を仰ぎ、チケット販売大手のぴあがデジタルコンテンツ卸会社「ぴあデジタルコミュニケーションズ(PDC)」を4月に設立した。この会社が提供する情報は、エンタテインメント情報やグルメ情報、イベント情報などであるが、「ホテルの窓口」と提携してホテル予約なども実現する。
さらにPDCの次の事業として注目されているのが「電子チケットシステム」の開発。ぴあスポットやファミリーマートなどでのチケット発券業務の煩わしさを回避するため、非接触型のICカードを使ってチケットレスでの予約を実現するもの。つまり、携帯情報端末などでPDCからの情報を得た上でオンライン予約を行うと、その予約情報をICカードに記録することで、チケットの発券を受けずとも、当日入場ができることになる。カードに決済機能がつけば入金の手間もなくなる。
PDCは、2000年4月より半年間、全国数カ所での実証実験を行い、2001年初頭には稼動する予定である。単発での実験は既に幾度か見られるが、稼動を視野にしての大掛かりな実証実験が決まったことで、いよいよチケットレス時代の到来が現実のものになってきた。単に利便性が増すというだけでなく、顧客管理やプロモーションなどへつながる電子チケットシステムの、今後の発展が期待される。
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