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1999.05.21
日本初のＩＳＯ取得劇団を目指す・・・A-CLISが宣言！
年１回の公演を続け、先日第６回公演（5/21〜23＠ジェルスホール）を成功させたA-CLISが、劇団として日本初のＩＳＯ9000取得を目指している。
既に日本の企業においてはＩＳＯ取得はブームの観があるが、品質管理と顧客満足の実現を厳しく要求されるＩＳＯ認定を、劇団がトライするのは始めてであろう。A-CLISの構成メンバーは厳しい企業社会で活躍する現役の企業人が集まっており、日常的に顧客の要求に晒され鍛えられた経験を劇団活動に反映したいとしている。
同劇団は、富士通、日立、日本電気などに所属する方や、公認会計士、マーケティング会社勤務などなどで構成されている。「日本唯一の理科系女性劇団」というのがキャッチコピーだが、男性スタッフも含め、品質に対するこだわりは強い。もともと、嗜好性の強いのが演劇作品であるが、「趣味嗜好は違っても、作品を提供する側としての最低限の快適な環境をシステム化して構築することで、作品に共感できなくても、公演自体を楽しんでいただくことは可能ではないのか？」という。「台本の進捗管理」「スタッフとのコミュニケーション」「購入品の管理」「役者の健康管理」などもシステム化してコントロールするという。また、劇場インフラの問題が快適な環境を作る上で阻害要因となる例が多いので、劇場への要求も行っていく予定という。
劇団のあり方のみならず、演劇の興行形態にも影響を与えそうな試みであり、今後の行方が注目されている。
注）ISO9000 国際標準化機構(ISO)が定める品質管理規格が9000シリーズ。審査され認証される。工程管理や品質検査、購買、マニュアル、文書・データ管理、是正・予防などの分野でのシステム構築が求められる。
A-CLISホームページ
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