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1999.05.03
劇作家・前川麻子氏の書いた劇評が当事者からの抗議を受け、こじれる！
劇作家でもあり女優でもある前川麻子氏が、たまたま見た芝居の批判的な感想を自分のホームページ(掲示板)に掲載したところ、その芝居の関係者からの抗議を受け、大問題となってしまった。問題がこじれたのは、その芝居の主役が所属していた某事務所に、前川氏のご主人も所属していたからだ。うちわからの批判と受けとめた事務所サイドが、ご主人を通じ発言削除を要求したもよう。表現者である前川氏は、「うちわとして認められていた」ことを喜びつつも、プロのもの書きの責任上、削除を拒否せざるを得ない運命。間に立ったご主人の苦悩は深まるばかりであった。
結局、事務所の立場に理解しつつも、女房の表現者としての活動を理解するご主人が、事務所との確執を修復できずに、最終的には「円満退社」という形に落ち着いた(どこが落ちついてんねん！＞オレ)。ひとりの芸人さんとして今後も活動を続けるご主人と、所属事務所の役者や関係者のプライドを守り通した事務所側、そして、自己の表現活動の自主性を守り通した前川氏、それぞれの今後の活動に注目したい。
コンタキンテ・マエカワアサコの家庭画報
なお、インターネットを問わず、芝居に対する批判は「誹謗中傷」には当たらないと考える私(神保)は、前川氏の立場を支持するものですが、「うちわ」の問題は微妙ですので、一方的な非難はできないとも考えます。ただ、「ネット」の意義、すなわち「抗議もオンラインで」ということを考えると、かなり残念な結果だったとは感じています。さて、みなさんはどう思われますか。
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