2006.10.14
上方落語の本、相次いで発刊
東京ほど襲名だなんだっていう話題がなかった関西落語界において、約80年ぶりの落語定席「天満天神繁昌亭」のオープンは大きな話題となっているが、その盛り上がりを受けて上方落語に関する本が相次いで出版された。CDとセットになった「栄光の上方落語」(角川書店、19,800円)と「上方落語家名鑑」(出版文化社、1,800円)だ。
「栄光の上方落語」は、朝日放送が50年にわたって録音した落語の一部をCD10枚に収めたものがついている。解説本には、上方落語の起源から、明治以降の隆盛と衰退、戦後の復興をわかりやすく紹介。戦後編は、笑福亭仁鶴や桂ざこば、文珍らの落語家、元朝日放送プロデューサーの澤田隆治さんや、吉本興業の関係者らにインタビューを重ね、記録と証言の読み物になっているという。日沢伸哉さんが執筆。
「上方落語家名鑑」を書いたのは演芸ライターやまだりよこさん。繁昌亭の依頼で約200人の噺家に取材、データを満載した名鑑に仕上げた。上方落語180席の粗筋や、桂春団治と笑福亭鶴瓶の対談も収めた。
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