先日、東京国際ファンタスティック映画祭の中止が発表になったが、このたび、残るもうひとつの「ファンタスティック映画祭」の中止が発表となった。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は2006年度から中止とし、毎年８月ごろに行っていた作品募集を取りやめた。開催は 2007年2月の予定だった。

主たる原因は主催団体である夕張市の財政破綻。夕張市が財政再建団体入りを表明したのは大きなニュースとなっており、映画祭の開催を危ぶむ声があったが、予想通りの結果となった。ちなみに2006年の事業費は9000万円の計画。夕張市は現在、すべての単独事業、補助事業とも、未発注のものは原則中止としている。

「小泉文化行政」のおかげで、映画や演劇への手厚い助成が続いてきたが、転機を迎えつつあると思わずにはいられない。今後は「小泉以後」に注視しなければならない。

日刊ＳＰ：2006.07.07■東京国際ファンタスティック映画祭が休止