2006.7.15
まだまだ続く「さいたまゴールド・シアター」特集
いま発売中の「せりふの時代」(季刊8月号:小学館)でも「芝居と人生〜50歳からの演劇」として高齢者劇団の特集がされている。採り上げられているのは蜷川幸雄「さいたまゴールド・シアター」、流山児祥「楽塾」、渡辺えり子「渡辺流演劇塾」、佃典彦「アクテノン シニア演劇部」の四劇団。知ってる人は知ってると思うが、流山児さんとこの楽塾は1997年に設立されたもので、もっとも早くから中高年専門の演劇集団として活動していた。ワークショップやタレント事務所のシニア部ではなく、芝居をやる集団として活動していた点がユニークだった。
さて、ビジネス本やライフスタイル本を発行しているビジネス社が7月6日に創刊した仕事人生のセカンドステージマガジン「ON!」も、「役者になる」としてさいたまゴールド・シアターを特集している。一週間のカリキュラムまで紹介している。また、明治座アカデミーのミドルシニア部(40〜70歳)もちょっとだけ紹介。
で、7月14日のNHK総合テレビの朝8:35からの「生活ほっとモーニング」は蜷川さん特集。1時間番組の半分をさいたまゴールド・シアターの紹介に使ってた。5月1日から開始された稽古の模様が映像で始めて放映された。46人のメンバーが元気に稽古に励んでいるということだ・・・あれ?
46人って? オーディションに合格して4月の結成記者会見に並んだのは48人。その後、5月10日の朝日新聞夕刊マリオンの特集では47人。でもって今度が46人・・・。徐々に減って行ってるよ。でも、これは悪くない傾向だ。本気だということだ。
実際、番組での蜷川さんへのインタビューでは、その劇団結成の目的として「新しい演劇が生まれるかもしれないと思ったから」と語っていた。周りが「第二の人生」とか「高齢者の生きがい」とかで語ることが多いが、あくまでも蜷川さんは「新しい演劇、新しい表現」を目指しての結成なのだ。ずいぶん昔から意識していたらしい。稽古風景を見ると普通の劇団と変わらない感じのダメ出し。まあ、いつもの蜷川さんと比べれば優しいけど。
さて、1年後の発表会までに何人になるのか、ちょっとだけ楽しみ。半分残ればすごいと思うよ。
さいたまゴールド・シアターHP
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