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2006.5.25
日本銀行勤務から転身、芝居やってます。

演劇界には多くのツワモノがいます。ツワモノなのか、オロカモノなのか(失敬!)、ビミョーなとこがありますけど・・・。そしてここにも、京都大学経済学部を卒業し、日本銀行調査統計局でエコノミストをやりながら、芝居始めちゃって、劇団作っちゃって、日銀辞めちゃって、そして堂々と路頭に迷っているツワモノが、います。そんで、やってる芝居がけっこうエロいらしい・・・。どういう人たちなのでしょうか。

アロッタファジャイナは、毎回エロちっくなチラシが目立っていて気になっていた劇団だ。作・演出は松枝佳紀(マツガエヨシノリ)。この人が日銀辞めたヒト。旗揚げは2004年1月。で、その年の4月と7月と10月と、翌年の2005年1月に本公演を行った。ハイペースな計5回。そして今度の2006年6月のが第6回公演。一年以上も間が開いたのは、実はいろんなことをやっていたから。平成ガメラシリーズで名高い金子修介監督のインターネットムービー「希望の党☆」(渋谷飛鳥、山本奈津子、木下ほうか出演)の脚本や、楳図かずお原作、金子修介監督作品の「神の左手悪魔の右手」の脚本を松枝さんが担当していた。さらに金子監督の話題作「デスノート」の監督補もやってるという。さらには2005年には「映画監督が演出するお芝居シリーズ」なんてものも企画した。

アロッタファジャイナにおける「映像」のポジションは小さくないようだ。決して芝居の中に映像を使う、というだけの位置づけじゃない。映像的なお芝居だったり、映像畑の人との連携だったり。公演の出演者も、映像で活躍する方を積極的に呼んできている。これらの「映像感覚」が、実際に舞台にうまくはまるのか、とても興味深いものがある。どうだろうか・・・?

さて、アロッタファジャイナの6月公演「錆びた少女」だが、今回も「エロティック」ははずしていないようだ。さらには「メルヘンチック」でもあり、さらには「サスペンス」「哲学的」「エンタテインメント」などをてんこ盛りでチャレンジしてるという。2005年に短編テレビドラマまで手がけ、さんざん映像の世界を飛び回ってきた松枝さんが、久々に舞台に帰って来て、何を吸収してきたのかが見られる公演だ。アイドル広澤葵や月蝕歌劇団の大島朋恵の参加も気になる。5月21日には「楳図かずお祭」に、金子監督や井口昇監督らと並んで松枝さんは参加してきたらしいし。次への新しい変化が期待できる公演になりそうだ。

アロッタファジャイナ 第6回公演
「錆びた少女」 作・演出:松枝佳紀
2006.6.13〜18 @ザムザ阿佐谷

アロッタファジャイナホームページ
正しくも松枝日記

(ニュースリリース)


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